合同会社みやびは、AI社員の仕事場としてLarkを使い、自社の業務を毎日その上で運用しています。このページでは、「なぜ仕事場が必要なのか」「なぜLarkなのか」「Larkの上でAI社員はどう動くのか」を、実装している当事者として解説します。
なぜAI社員には「仕事場」が必要なのか
チャット画面のAIに依頼した仕事は、その会話の中で完結してしまいます。組織の仕事はそうではありません。依頼の背景となる文書があり、進行中のタスクがあり、承認の流れがあり、完了の記録が残る——この文脈全体を共有できない限り、AIは「道具」であって「分担相手」にはなれません。
だからAI社員の導入は、モデル選びではなく仕事場選びから始まります。
なぜLarkか — 3つの理由
1. 文書・タスク・データ・承認が同じテナントにある
Larkは文書(Docs)、タスク、データベース(Base)、承認、チャットがひとつのテナントに統合されています。AI社員が「依頼を受け、記録を確認し、成果物を仕事場に置き、担当者に引き継ぐ」までを、ツールをまたがずに完結できます。
2. テナントの権限モデルが境界として機能する
AI社員が何にアクセスできるかを、テナントの権限そのもので定義できます。「AIに見せない情報」はAIの自制ではなく、権限の構造で見えなくする——これがAI社員の安全設計の基本です。
3. ボットが組織のメンバーとして参加できる
Larkのボットはチャットの参加者として依頼を受け、文書やBaseを読み書きし、決められた操作を実行できます。人と同じ場所で受けて、人と同じ場所に返す——「社員として働く」形を実装できます。
Larkの上でAI社員はこう動く
| ステップ | Lark上で起きること |
|---|---|
| 1. 受信 | チャットで依頼を受け、対象の文書・データを確認する |
| 2. 手順の照合 | 言語化された業務手順(SOP)と必須項目に照らして進め方を決める |
| 3. 境界の確認 | 操作が権限とデータ境界の内側かを判定する |
| 4. 実行 | 成果物を作成し、文書・タスク・台帳など仕事場に記録する |
| 5. 人への引き渡し | 外部送信・契約・請求など境界のアクションは停止し、担当者へ依頼する |
この流れの全体はAI社員とはで、各ステップの記録(実行記録)が果たす役割も含めて解説しています。
よくある質問
すでに別のグループウェアを使っていても導入できますか?
AI社員の設計原則——仕事場・手順・権限・記録——はツールに依存しません。ただし4要素が分断されているほど接続の工数が増えます。当社はLark上での実装を軸に、現状の環境を伺ったうえで進め方をご提案しています。
Larkを使ったことがなくても大丈夫ですか?
導入時に仕事場の設計から一緒に行うため、事前のLark経験は前提にしていません。